フジタからはじまる猫の絵画史 in*府中市美術館

 

藤田嗣治は春ごろにSOMPO美術館でも見ているので今年は二度目です。それ以前にもいくつも見ていて、今回と同じ府中市美術館で大きな展覧会を見た覚えがあります。しかし、今回はなんと言っても藤田の「猫」に焦点を絞った展覧会。メインは藤田ですが、他の作家の作品もたくさん見られました。

 

この会場は、家からそんなに遠いわけではないのですが、微妙にアクセスが悪いです。最初は車で来ようとして、駐車場がいっぱいで断念。後日電車とバスで挑んだけれど、バスは乗っても時間短縮にはならず、むしろ歩いた方が早くね?というくらいで、帰りは駅まで歩きました。前は確かバイクで来たんだったかな…それが正解かも。

 

会場は入口のここ以外は撮影禁止です。

 

☆前回の同会場での藤田嗣治展レポート

 

藤田はあの特徴的な「乳白色」の裸婦や少女の絵も魅力的ですが、猫好きにはやっぱり目を惹かれるのが猫画です。色々なところで藤田の絵を見るたびに、いつも一番足が止まるのは猫でしたから、猫画を集めた展覧会はとても嬉しい。

藤田は自ら猫好きであることをアピールし、自画像に猫を入れたりと、藤田=猫のイメージを作っていたのは意図的なものだったそうです。

油彩画は裸婦などと同じく「乳白色」の下地を使ったものが多いですが、中には紙と墨を使い、「乳白色」の油彩画と同じような雰囲気を出して描かれたものもあって、見比べるのが楽しかった。

 

藤田の猫画の中でも特に楽しいのが、この擬人化された「猫の教室」。授業中なのに、みんなばらばらでわちゃわちゃしているのが楽しすぎる。細かい部分までまじまじ観てしまいます。

 

この先生猫の色や毛の長さが、うちの子にそっくりなんですよ。

 

 

あと、東京国立近代美術館の所蔵「争闘(猫)」という作品も何度も見ているのですが、これが制作されたのは戦争画を描いていた頃で、猫で戦争を現しているのではないかと言われているものです。

他ののんびりしているだけの猫画とは違って、不穏な雰囲気なのだけど、単純に躍動的な動物画として好きな一枚です。

 

 

藤田以外の作品では、この菱田春草の黒猫もふわふわで可愛かったです。しかし、会場説明では画家自身は「猫は嫌い」だと言っていたという話が紹介されていて、「こんなに可愛く描けてるのになぜ!?」みたいな気持ちが説明文からにじみ出ていたのが面白かった。文章を書いた人はよほどの猫好きなのだろう。

 

 

立体作品もありました。朝倉文夫の彫刻、吊るされたネコチャァンのなんとも言えない哀愁よ。

 

 

他、たくさんのネコチャンを観て大満足な展覧会でした。

そして、いつもはミュージアムカフェなどはあまり入らないのだけど、この日は連れが居たので少し休憩しました。

 

 

頼んだのは展覧会コラボの「フジタの猫のティーセット」です。

 

 

お茶は、ほうじ茶ベースに山査子、西洋ネズの実、甘草などを入れたブレンドティーだそうです。スパイシーだけど甘草の甘さも感じて不思議な味でした。美味しい…のかな?癖はけっこう強いですが、飲みにくくはないです。

選べるスイーツは「キャラメルバナナタルト」をチョイス。これは特に癖は無く、普通にめちゃくちゃ美味しかった。

 

輪切りの山査子は猫の眼のイメージらしい。コースターも猫になっててかわいいです。

 

 

室内席がいっぱいだったため、仕方なく寒空の下でテラス席にしたのだけど、お店に貸してもらった毛布を掛けて、温かいお茶を飲むのは悪くなかったです。

 

おみやげも、図録を含め普段より奮発していろいろ買ってしまいました。猫の誘惑は財布の紐を緩めるのです。

 

 

 

この小物は実は今回の展覧会とは関係ないのだけど、猫関連だから手が伸びてしまった。シャノワールのポスターは最近見た覚えがあると思ったら、上野で開催中の「ゴッホ展、家族がつないだ画家の夢」で、ファン・ゴッホ美術館のコレクションにあったものでした。

缶バッジとクリップマグネットはこの府中市美術館で5月頃にやっていた「橋口五葉のデザイン世界」展でのグッズの残りのようです。観れば良かったなあ。

 

そして、売り場で最後の一つをゲットした藤田の猫カップ。

向かい合って寄り添うように眠るネコチャンが愛しい、藤田の「猫の本」から、「アタラとヘシオネ」という作品をプリントしたもの。可愛すぎて使えないから、飾っておきます。